【セミナー参加メモ】2025「食品添加物は何故嫌われるのか」から考える、総合的な食の安全とリスク


食品添加物は、体に悪いと聞くけど、実際どうなのでしょう?
先日、食品添加物の講演会に参加してきました。
この記事を読むことで、「食品添加物」と「食の安全・リスク」に関して総合的に捉えるヒントを得る、というメリットを得られます。
具体的には、講演会「食品添加物は何故嫌われるのか」から私が得た学びについて、、①食品、安全の考え方、②リスクのものさし、③リスクへの対策、というポイントについてまとめます。
以下に、参加した講演会の概要をまとめます。
とき)2025年8月26日(火)14:00-
ところ)アバンセ1F ホール
演題)「食品添加物は何故嫌われるのか」
講師)国立医薬品食品衛生研究所客員研究員 畝山智香子氏
主催)佐賀県
共催)消費者庁、内閣府食品安全委員会
結論
・食品にはリスクがある(安全ではない)
・リスクは、定量的に測る、比較する
・おいしく、楽しく、食べる
・いろんなものを、バランスよく食べる


食品、安全の考え方
・食品の安全に関して、一般の方と専門家との考え方に大きな「ズレ」があります
・背景として、食品の安全の考え方が、一般の方は、部分的・定性的であり、専門家は総合的・定量的です
・このズレが、「食品添加物は何故嫌われるのか」につながります
・講演内容をもとに、もう少しくわしく説明していきます。
・食品の定義
人間が生きるための栄養やエネルギー源として食べてきた、食べてもすぐに明確な有害影響がないことがわかっている未知の化学物質のかたまり
(事例)
・長期の安全性が確認されておらず、食べなくなるものがある
・国内の事例として、スギヒラタケが食べられていた。健康被害があった。現在は、毒きのこに指定された
・海外・台湾では、スターフルーツ など


食品安全(Food Safety)とは
食品安全(Food Safety)とはリスクが、許容できる程度に低い状態
・定義:意図された用途で、作ったり、食べたりした場合にその食品が消費者へ害を与えないという保証
・許容できる程度は、変わる(国や、地域、時代で変わる)
・不適切使用による危害やアレルギーなどの影響は起こりうる
食品添加物とは
食品添加物(Food Additive)の定義について
・国などで異なる
・日本 食品衛生法における、法律上
・EU 酵素は含まれない
・FDA 塩も含まれる、直接添加物と間接添加物(容器包装など)
リスクのものさし
リスクの考え方
リスク=ハザードx暴露量
・リスクは、定量と比較が大切
・リスク管理は、リスクを一定のレベル以下に維持すること
・ハザードは、物、事に固有、もともとの性質で、有害性(農薬や添加物など)
・暴露量は、食べる量(どれくらい食べているか)
・人間が変えられるのは、暴露量であり、減らすことが有用
・リスクは「どのくらいの大きさか」「どちらが大きいか」で考える必要がある
リスクのものさし
リスクを定量比較するための方法(ものさし)
・MOE
・DALY
・線形閾値なし(LNT)モデルによる直線外挿でのリスク計算
・10万人あたりの年間志望者数 など
・専門家は使えるように(生活者は知る)
・リスク管理の優先順位づけ、大きなリスクから対策していく
・人間の感覚はいろいろな要因に影響されるので客観的な指標が必要
リスクの大きさを並べてみると
・残留農薬や食品添加物より一般的食品のほうがリスクが大きい
・一般的食品のリスクはゼロではない
汚染物質の例
汚染物質の例として、①カドミウム、②無機ヒ素がある
①カドミウム
・骨粗しょう症と骨折リスクの増加、イタイイタイ病原因
・多い食べ物として、カニみそ、いかの塩辛、豆類に多い、チョコレート特にハイカカオ)
・土壌中のカドミウム濃度は地域によってちがう
・食品のリスクの観点からは、いろんな土地のものを食べましょう
(地産地消とは相反する)
②無機ヒ素
・発がんリスクがある
・無機ヒ素が含まれる、お米や海産物を日本人は多く食べる
(ヒジキご飯は、無機ヒ素がおおい食べ物)
・日本には基準がない
・欧州、米国では子どもにコメをメインに与えないよう助言
リスクへの対策
・おいしい、楽しい食生活
(具体的には、旬のものを食べる、安いものも食べる、外国ものをおみやげでたまに食べるなど)
・リスクを考えるなら広い視野で(全体をみる)
・健康と安全のためには
・「多様な食品からなる、バランスのとれた食生活」
・(補足)背景として、すべての食品にリスクがある、特定の食品に偏らないことリスク分散
・お金や時間など、限られた資源を有効に使うために、費用対効果の高い対策を
感想
今回、講演会から食品、安全とリスク、食品添加物について、広く学ぶことができました。
<開発者視点>
今回の講演では、リスクの大きい食品として、健康食品が挙げられていました。具体的には、健康食品を謳った「違法薬物」や、普通の食品からは摂れない寮の成分を含む健康食品でした。しかし、食事は、通常毎日同じものを食べないことが多いと思います。あまり意識していませんが、いろんなものを食べ、バランスよく食べていると考えます。3〜6ヶ月など、毎日のように継続して摂る可能性がある健康食品。毎日のようだからこそ、健康食品という言葉やイメージに囚われることなく、基本はバランスの良い食事である、ことの大事さを改めて実感しました。
<生活者視点>
「食べる」という総合的な広い見方が大事です。いくら良いものを食べていても、がまんしたり、いやな気持ちで食べていたら、体や心にいい影響を与えるのでしょうか。がまんしすぎず、むりなくつづける、おいしく、たのしく、食生活を送ることは大事です。食べ「もの」だけでなく、おいしく楽しく食べる、体験としての「食べる」という食べ方が大事ではないでしょうか。
おまけ
講師の畝山さまは、ブログ等で情報発信しています。もっと知りたい、興味がある方は、のぞいてみてはいかがでしょうか。
・https://foocom.net/category/column/noraneko/
・https://foodnews.hatenadiary.com/about








