紅麹とベニコウジ色素の違い、原材料表示と製造方法から整理してみた

正しく理解していくことの重要性

目次

はじめに

小林製薬さんの「紅麹コレステヘルプ」という商品を機に、「紅麹」に関連する商品の自主回収等がメディアでも取り上げられています。
その中で「紅麹(ベニコウジ)」という言葉が一人歩きしている印象です。
紅麹がひとくくりに、「紅麹」「ベニコウジ(※)色素」が混合されているように私は感じました。
※ここでは、ベニコウジ色素とカタカナ表記します。
私が関わった商品ではカタカナ表記が多く、紅麹との違いを強調するためでもあります。

私は粉末サプリメントを扱う技術者ですが、
自分自身への備忘録と、原料の情報を整理する意味もこめて今回の内容を綴ります。

紅麹とベニコウジ色素は違う原料

紅麹について


まず、「紅麹コレステヘルプ」の原材料名表示を確認すると下記のとおりです。
赤字部分が今回問題となっている原料の名前です。

米紅麹(米、米胚芽、紅麹菌)(国内製造)、マルチトール、デキストリン
/セルロース、ステアリン酸カルシウム、CMCーNa、微粒酸化ケイ素、アラビアガム、カロテノイド


上記内容から読み取れることとしては、

  1. 原料の種類は食品
  2. 食品素材の中で最も多い配合量となっている
  3. 米紅麹という原料の組成が()書きの中にある米、米胚芽、紅麹菌で構成されている

ということです。

ベニコウジ色素について


次に、混同されていると思われるベニコウジ色素について。
こちらは、原料の本質について。

  • 原料の種類は食品添加物
  • 着色料として使用

ベニコウジ色素のことを示す着色料とは


食品の見た目を良くするために使用されることが多い。
例えば、トマト味のスープを開発する際に、おいしそうに魅せるために使用する。
最近では、ペットフードに利用されるケースもあります。

製造方法による違い

紅麹とベニコウジ色素の製造方法を見ていきます。
今回は、紅麹は小林製薬社HPより、ベニコウジ色素は、東京都医療保健局HPより引用しています。

米紅麹(米、米胚芽、紅麹菌)https://www.kobayashi-vs.co.jp/benikoji/about.html参照

固体培養法をベースにした伝統製法に、独自のノウハウを組み合わせて紅麹を製造。

ベニコウジ色素:カビの一種であるベニコウジ菌の培養物を乾燥・粉砕した後、
アルコールや有機溶媒で抽出すると、赤色の色素が得られます。

東京都医療保健局の着色料の用途https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/shokuten/chakushokuryo.html 参照

上記のような製造方法の差があり、
ざっくりだと、菌を培養したものをそのまま使うか、色の部分だけ取り出して使うのか、という違いがあると思います。

まとめ

小林製薬さんの「紅麹コレステヘルプ」の健康被害について、最近ニュースで見かけることが多いです。原因が解明されるには、もう少し時間がかかるかもしれませんが、注視していきたいです。
言葉のイメージが強く、「紅麹」に関連する商品で、すぐに健康被害がでる印象を受けます。

しかしながら、

言葉に印象を受けるだけでなく、
それがどんなものであるか、原料についてしっかりと理解していくことが大事だと思います。
商品の原材料表示など、まずはわかる部分からしっかりと把握していくことも大事だと考えます。
又、メディアなどの情報に焦ることなく、冷静に判断できるように日々学びを深めていきたいと
私自身も感じました。

最後に


ご覧いただき、ありがとうございました。

これまでにサプリメント100品以上の商品開発した実績がある食品技術者。
企業様の粉末を中心とした商品の味づくり
お手伝いをしています。
健康食品の解説など、味づくり(商品開発)に役立つ情報も連載しております。


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この記事を書いた人

粉末飲料を中心とした健康食品100品以上の商品開発実績がある食品技術者。
人材育成歴10年超。健康食品のおいしい味づくりをサポート中。

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